EPISODE 03 in 2005年8月

4世代をつないだ
船の模型の不思議な縁。

「亡くなった両親の家を売りたい」。ご子息のご兄弟から依頼を受けた住まいには、家財道具がまだたくさんありました。それらを片付けていく中で出てきたのが、大きな船の模型。船乗りだったお父様が丹念に手づくりされたものとのことでした。とても立派なものでしたが、かなりの大きさがあり保管に困るため、ご子息らは「惜しいけど処分するしかない」と考えられていたようです。しかし、それではあまりにももったいないと思い、私たちの応接室に飾るからお譲りいただけないかと相談し、快くご了承をいただきました。お取引終了後、ご子息たちは当社の応接室に飾られた船の模型を見て「父の作った船を飾ってくださり、ありがとうございます」と、とても喜んでおられました。それから10年以上経った2016年3月のこと、駐車場の契約のために来店されたお客様が、とても興味深そうにしきりにあの船の模型を眺めていました。「船がお好きなのですか?」とお尋ねしたところ、返ってきた返事に私たちは驚きました。「いや、この船の模型は、私の祖父がつくったものなんです。まさか、ここで久しぶりに見ることができるなんて」。お名前を確認すると、船をつくられた方のお孫さんにあたることが分かりました。お客様はこの船の模型に関するエピソードやそれをつくった祖父の思い出などをたくさん話してくれました。その翌日、お客様はお子様連れでふたたび来店し、船の模型の前で記念撮影をされました。船をつくった方からすると曾孫にあたる方です。船の模型がつないだ縁で、4世代のご家族がつながりました。